店舗の契約や内外装工事、設備、広告費、人件費など、焼肉店を開くためには通常の飲食店よりも多くの費用がかかります。特に、設備費は他業態に比べて高額になりがち。ここでは、焼肉店の開業費用についてご紹介しています。
土地の価格はエリアによって異なるため、どこに出店するかで出店費用が大きく変わってきます。駅チカなど利便性が良い場所ほど家賃が高く、ロードサイドなどの場合は安いことはほとんどです。ただ、ロードサイドの場合は坪数が広いため、物件取得費が高くなる傾向があります。いずれにしろ想定よりも費用が高くなることが多いのが現状です。
焼肉フランチャイズを成功させるためには、加盟金や収益モデルだけでなく開業資金についても確認しておくことが大事です。特に、公式HPに明記されていれば、事前に必要な資金を確保でき、加盟しやすいため安心感につながるでしょう。
トップページでは、開業資金が公式HPに明記されている焼肉のフランチャイズブランドを掲載しています。ぜひブランド選びの参考にしてください。
物件の取得では、坪単価と坪数で家賃が変わります。物件取得費の内訳は、保証金(敷金)、礼金、仲介手数料、前家賃、保険料、造作譲渡料など。目安としては、家賃の12か月分とされています。
駅前や繁華街立地など利便性の高い場所では、狭い敷地でも家賃が高いことがほとんどです。保証料も普通に借りるよりも高く設定されています。
郊外は、坪単価が低いため、敷地を広くとることができます。車を利用する方をターゲットにしているため、店舗面積と同様に駐車場も広く取る必要があるでしょう。
焼肉店の内装工事には、ロースター設置やダクト工事、給排気工事、防煙加工などが必要です。設置工事にかかる費用も高額になりがち。前の利用店舗が焼肉店だった場合は、いわゆる居抜き店舗と言われ、設備をそのまま活用できるため、かかる費用を下げることができます。
厨房設備では、メインとなる冷蔵庫・冷凍庫をはじめ、作業台やシンク、吊戸棚、換気フード、エアコンなどサイズを確認しながら配置します。その他、食器洗浄機や炊飯器などのこまごまとした設備の準備も必要です。
まだお客様が入っていない開業前でも、スタッフへのお給料は発生します。スタッフへの開業前準備では、スムーズなオペレーションのためのトレーニングを実施したり、資格取得のための手続きをしたりしましょう。
また、接客マニュアルの作成や手順の確認もしっかりしておきます。
開業時の宣伝では、WEB広告、新聞やフリーペーパー、近隣住民へのポスティングなどが挙げられます。また、今はSNSによる情報発信力は強いので、InstagramやTwitterなどの利用も有効です。写真やショート動画などを投稿するのも良いでしょう。
焼肉店をどこに開業するかで、開業費用はもちろん規模や提供できるサービスも変わってきます。
また、ダクトなどの焼肉店ならではの設備費用がかかるので、飲食業の中でも初期費用は高めです。事前に開業資金の算出や銀行などで融資が受けられるかどうかをチェックしておくことをおすすめします。高くなりがちな開業資金が明記されているブランドを選び、多角化経営を成功させましょう。
出店場所:ロードサイド
(テナントへの出店も可) 店舗面積目安:100坪
出店地:主要ターミナル駅、
急行停車駅または繁華街 店舗面積目安:10~25坪
出店地:郊外駅前 店舗面積目安:20坪
※選定基準
2023年6月9日時点のGoogleで「焼肉 フランチャイズ」と検索し、公式HP上にて焼肉フランチャイズを募集していたのは30社でした。そのうち、公式HPに開業資金の目安と開業前後のサポート体制について明記されており、全国的規模で複数の地域に店舗を展開している焼肉ブランド6社の中から、以下の条件で3つのブランドを選定しています。
じゅうじゅうカルビ…6社の中で唯一、飲食チェーン企業すかいらーくに属しており、大手のバックアップを受けられる。
焼肉ライク…6社の中で唯一、「一人焼肉」という独自の路線を確立している。
焼肉すだく…6社の中で唯一、公式HPに郊外駅前型立地を基本としていると明記されており、穴場の立地に出店できる。